photo Toshiyuki Yano
カフェのある川辺の家
神田川のほとりにある鋭角な三角形の敷地図を手にし、「こんな変形地でもカフェ付住宅が建てられるでしょうか」とご相談いただいた光景を今でも覚えています。
住まいとカフェの出入口は別にしてオンオフを分けつつ、カフェの吹き抜け上部と住宅2階のリビングをゆるく繋ぐことで、家事や子育てを行いつつカフェの気配も感じられる。そんな建物になりました。
樹肌で木の種類がわかるくらい樹木に明るい奥さまのご希望により敷地内の既存樹木を出来るだけ残すべく、幾重にも折れ曲がった外観としています。春には隣の区有地に立つ大きな桜の木に向けて設けた大型のFIX窓から、満開の桜や四季の移ろいを眺めることができます。